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〒494-0003 一宮市
三条字屋敷533
TEL.0586-61-1305
FAX.0586-61-1306
山内籐製品製作所 |
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| 中部経済新聞「匠の技術」に掲載されました。 |
匠の技術 わが社の強み
籐製品 山内籐製品製作所
素材を矯正し、絶妙のカーブ
ミリ単位の誤差も補強で長持ち
「籐製品」と聞いて、ピンとくる人は少ないはずだ。20数年前の籐手芸ブームは遠い過去の話。プラスチックなどの競合品や廉価な輸入品攻勢で、国内製造は減少の一途をたどる。ベビー用品の収納家具に特化し、伝統の技術で生き残りを図る、山内籐製品製作所(一宮市三条屋敷533、山内一仁代表、電話0586-61-1305)。ベビー業界が出生率の低下で成長鈍化する中、山内代表は「自身を持って籐製品を守っていく」と決意をみなぎらせる。
籐はヤシ科の植物で、主にインドネシアに生息する。しなやかで折れにくく、細かい穴が無数に開いているため、通気性に優れ、古くから家具や生活雑貨に利用されている。
工場では20年以上もの熟練の経験を持つ職人たちが、すべての工程を手作業で取り掛かっている。ミリ単位のわずかな誤差も見逃さない腕は高品質の製品を生み出し、価格競争の波に流されない価値を付け足している。
(写真は、2代目 山内幸夫)
籐は、いびつに曲がった形状で、工場に届けられる。これを直線の棒状にする技術を「のばし」と呼び、ひざをテコにして真っすぐにしていく。曲げる度に確認せず、感覚で矯正するには、最低3年の経験は必要とされる。
次に収納家具の取っ手部分のカーブをつくるのに曲線加工を施す。籐は水分を含むと弾性は増すため、蒸気を用いて十分にやわらかくする。そして、曲線をつけるための木型にあてがい、手で圧力を加えて両端にカーブをつける。絶妙のカーブは技術の賜物だ。
先端部が交差した籐を寸法取りの木型にはめ込んで「U」の字にして、木型ごと2日間乾燥室に入れて水分を飛ばすことで、取っ手部分の規格が統一される。「U」の字の籐2本と、ロシア産の木材8本を使って台形の骨組みをつくり、底面にハードボードを張り合わせれば、フレームが完成する。このフレームに「丸芯(しん)」と呼ばれる直径4ミリの微細な円筒状の籐を打ち込み、線路のように等間隔でつなぎ合わせる。丸芯にそわせる形でビニール(フタル酸を除去したもの)を平編みで巻きつけると、高級感のある涼しげなカゴが出来上がる。フレームからカゴにするまでの作業は、10年以上の付き合いがある外注先20社が手掛けている。
あとはカゴの木材のフタを接合し、足部のキャスターやゴムキャップを取り付けて、最終製品に仕上げる。そして最後に、籐の皮を用いて接合部を補強する。強度が大幅に増すと同時に、籐皮本来の薄黄色の色づかいが「おしゃれな家具」を演出する。
職人が手塩にかけて育てた籐製品は、「お客さんに『丈夫で壊れない』と言ってもらえる。その分、買い換える時期が極端に遅くなる」(山内代表)傾向にある。商品サイクルの長期化は経営の重しになるが、苦笑いする目の奥に「ものづくり」の携わる者の誇りと満足感を漂わせている。(一宮) |
| [ 中部経済新聞 2005.05.25 ] |
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